横山 剛

横山 剛

【所属】
岐阜大学高等研究院
【役職】
特任助教

担当科目

東洋・日本思想(仏教の原点をたずねる<インド仏教入門>)
科目開催場所 全学共通教育
開講時期 前学期
科目の概要 本授業では、仏教の原点であるインド仏教の歴史と思想を学ぶ。はじめに仏教誕生以前のインドにおける文化的・思想的な状況を確認した上で、ゴータマ・ブッダとその後の初期仏教の思想を通じて、四諦や縁起などの仏教の基本的な教理について学ぶ。続いて、部派分裂と「アビダルマ」と呼ばれる教理解釈学について学ぶ。数ある部派の中で一大勢力を誇った説一切有部の思想を取り上げ、初期仏教の思想がいかに展開し、インド仏教の教理的な基盤か構築されたのかを学ぶ。次に、その後に誕生した大乗仏教の思想を学ぶ。ここでは主に、中観派が説く空の思想と瑜伽行派が説く唯識の思想を学ぶ。本授業では、主要な原典における重要な一節の和訳を参照し、そのニュアンスや雰囲気を肌で感じ、味わう。授業の中心は哲学的な教理の解説になるが、経典の教説や戒律などにも目を向けて、インド仏教の思想を総合的に理解することを目指す。また、インド仏教の教理研究には不可欠の文献学的な手法についても紹介する。さらに授業を進める中で、図書館やインターネットを使用した情報収集の方法や学術的な文章を作成する際のルール(引用の仕方や参考文献の挙げ方など)についても適宜解説を行う。以上の学習を通じて、インド仏教史の概要・基礎的な教理・主要学派の思想・文献学的な研究手法の概要を理解するとともに、基本的な情報収集力や学術的な文章を書く際の作法を身に付けることを目指す。
シラバス

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異文化論(英語で仏教を学ぶ〈西洋における仏教理解を探る〉)
科目開催場所 全学共通教育
開講時期 後学期
科目の概要 本授業では、欧米の言語で書かれた仏教の解説書(原書はフランス語、授業ではその英訳を使用)を読むことで、仏教の原点であるインド仏教の教理、ならびに、それに対する西洋人の理解について学ぶ。日本語で書かれた仏教の入門書は多数あるが、本授業では欧米の言語で著された仏教書を精読することで、仏教の基礎的な教理を時間をかけて丁寧に学ぶ。とくに仏教の術語がどのように翻訳されているかという点に注目し、その教理概念に対する理解を深める。さらに、本授業では、仏教の思想を西洋人の仏教理解と結びつけて論じる文献をテキストとして使用する。このように、21世紀を生きる私たち日本人の仏教観とは大いに異なるインド仏教の姿や西洋の仏教理解について学ぶことが本授業の目的である。
シラバス

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